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zoom RSS ■もんじゅ・西村裁判 最高裁不当判決出る

<<   作成日時 : 2012/04/13 13:11   >>

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このまま闇に葬り去ることは許されない
夫の死は断じて自殺ではありません
この裁判では本質に迫ることはなかった――司法の限界を痛感


原告・西村トシ子

 ついに、最高裁判決が出された。二審判決から実に2年半。異例ともいえる長期間の結論先延ばしの末に最高裁第三小法廷(寺田逸郎裁判長)が出した答えは「原告の上告棄却」だった。結局、この裁判の中で続々と出てきたさまざまな疑問、偽証はなにひとつ問いただされることなく、幕を閉じた形となった。しかし、原告の西村トシ子さんは言う。「まだなにも終わっていません」と。トシ子さんに、現在の率直な心境をつづっていただいた。

 高裁判決が出たのは、2009年10月29日のことです。その後、私は原告として上告しましたが、2年以上経過しても、なかなか最高裁の判決は出されず、裁判所は任務を放棄し続けていました。
 そうしている間に、2011年3月に東京電力福島第一原発でレベル7の爆発事故が起きました。この事故で日本全土に放射能汚染が拡散し、今後何十年もその被害に国民は苦しみ続けることになってしまいました。
 そして、2012年1月31日付で、最高裁判所から「棄却」の判決文が弁護士に郵送されてきました。あっけないものでした。私は弁護士から連絡を受け、急遽、司法クラブでの記者会見に臨みました。その場で私は「裁判の審理は私の求めていた方向性とは違うところにいってしまった。夫の死は自殺ではないと思っている。このまま真相を闇に葬られることは許されない」とはっきり言いました。いくつかの新聞に記事が掲載されましたが、私の会見での内容にはほとんど触れられていませんでした。それがマスコミの限界なのでしょう。
 この判決で分かったことは、結局、日本のいまの裁判では、審議を7年以上費やしても事件や死因の真実を解明できないのが現状だということです。言い換えれば、司法界は人の命を軽視し、死の真相を葬り去ることを平気でおこなっているわけです。
 この裁判で、単刀直入に死亡事件の本質に迫ることができれば、国の原子力政策を根幹から揺るがすものになったと思います。私自身は、裁判によって、原発廃止へ向けた世の中の動きに、それなりの役目を果たせたと自負していますが、裁判の中身自体は、司法があえて核心を避けたため、肝心の死因を解明するどころか本質から離れた些細なことに時間を費やし、それによって全判決を左右してしまったように感じます。残念でなりません。逆にいえば、原子力政策を保つために、あえてそういう審議の進め方をしたということなのかもしれません。
 あの日――1996年1月13日、科学技術庁で動燃理事長や理事などが記者会見で「西村成生はホテル8階非常階段から飛び降り、自殺した」と発表したそのときから、原子力政策を司る者たちの芝居の幕が上がり、裁判がはじまると、動燃側の証人尋問の中で、法廷を“舞台”に、ますます猿芝居に迫車がかかっていきました。証言台ではウソの証言が続き、審議は科学的に事件に迫ることをしませんでした。司法界の限界、そしてお粗末さを痛感しました。
 夫の死はおそらく国家犯罪であろうと私は考えています。このような事件はほとんど例がないのかもしれませんが、原子力政策の欺瞞が世に広まったいま、夫の死が単なる自殺ではないと思う人は少なくないのではないでしょうか。私たちは事件の実態を伝え、国策の原子力・核燃料サイクル廃止のために、これからも行動し続けていこうと思います。


もんじゅ・西村裁判、最高裁上告棄却に抗議する

●はじめに
 1995年12月8日、動燃(現在の日本原子力研究開発機構)の高速増殖炉原型炉もんじゅで原子炉の熱を取り出す二次冷却系配管から冷却剤のナトリウムが漏れる事故が起きました。動燃は現場を撮影したビデオを公表しましたが、これが編集されたものだということが発覚。また、公表以前に撮影されたものを隠していたことも分かりました。
 翌年1月12日の記者会見で、動燃本社はビデオ隠しへの関与を認めましたが、その経緯については不明な点が多く、動燃側は追加調査を約束。ところが、ビデオ隠蔽について社内調査を担当し、その会見に出席していた総務部次長・西村成生さんが翌日、宿泊先のホテル敷地内で倒れているのが発見され、のちに死亡が確認されました。警察は「遺書」があったことから早々に「自殺」と断定。世間の耳目を集めていた事件にもかかわらず、司法解剖もおこないませんでした。
 西村成生さんの死には不自然な点が多々あります。
◇「死亡は宿泊先ホテル8階非常階段踊り場周辺からの飛び降りによる」とされているが、そこは地上から約30メートル ほどの高さがあり、また衝突面はコンクリートタイルである にもかかわらず、死体の損傷は極めて軽微である。
◇警察の死体検案書の死亡時刻は1月13日午前5時頃とされているが、深部体温による死亡推定時刻は12日午後10時から13日午前1時頃。ホテルチェックインは13日午前0時45分頃と報道されているので、その頃にはすでに死亡していたことになる。
◇西村さんの宿泊の事実、チェックイン時刻などについて、ホテル側はなぜか情報開示をかたくなに拒んでいる。また、自殺を踏み切らせたといわれる動燃からのFAX紙の所在はいまだ不明。
◇ホテルの西村さんの部屋にあった3通の遺書のうち、妻宛のものには、事務的なことしか書かれておらず、2人の息子についての記述もない。しかも、本文は西村さんの筆跡だが、端に書かれた時刻は西村さんの書き方と異なっている。
◇理事長宛の遺書を13日の会見で理事長が読み上げるが、のちにその内容は実際のものと異なっており、動燃にとって都合のいいように改ざんされていたことが判明(そもそも遺書の文面自体、「始末書」のような内容だった)。
 西村さんの遺族は、その後ホテルや病院、警察を回ったり、動燃の理事長に手紙を出したりして真相究明を試みましたが、かないませんでした。「遺書」の存在を盾に警察は早々に捜査を打ち切り真相を闇に葬ろうとしました。そこでやむなく、2004年10月13日、核燃料サイクル開発機構に対し、「自殺」は雇用主としての安全配慮義務に違反したためだ、として1億4800万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。

●裁判の焦点
 1月12日、急きょ西村さんも出席することとなった3回目の記者会見で、動燃本社のビデオ隠し関与が分かった時期を、本来「12月25日」というべきところ、西村さんは「1月10日」と発表してしまいました。この「誤発言=嘘」が「自殺」の原因とされています。
 西村さんの遺品の鞄から、12月25日に本社のビデオ隠しについて理事長へ報告された旨が書かれた文書が見つかっており、これを動燃も内部文書と認めています。つまり理事長は早い段階で知っていたのです。ところが、問題の3回目の会見直前におこなわれた2回目の会見で、理事長は「(本社のビデオ隠しについて)報告を受けたのは1月11日」と答えており、西村さんが正直に「12月25日」と答えるとトップの発言と矛盾してしまいます。西村さんは、理事長の「嘘」に従って「1月10日」と言わざるを得なかったことは明らかです。
 原告は、西村さんのついた「嘘」が明らかになったとき進退に窮することは明白であるから、動燃は西村さんへの何らかの安全配慮義務が必要だった、それを怠った動燃には安全配慮義務違反があるので損害賠償に値すると主張しました。しかし、東京地裁は西村さんの発言を、「事実と異なる内容を公表することを強いられたものとはいえない」、「意図的か勘違いによるもの」である、と西村氏個人に責任を押しつけ動燃には安全配慮義務違反がないと退けました。
 二審では証人尋問することはあまりないそうですが、丸岡広報室担当役(広報責任者)への尋問が認められました。記者会見の設定を取り仕切っていた丸岡氏は、「13日に記者会見の設定はなかった」、と重大な証言しました。
西村成生さんは13日の福井での記者会見に臨むために、大畑理事とともに「センターホテル東京」に泊まったという動燃の主張は根底から崩れたのです。また、一審の証人尋問で安藤理事と渡瀬広報室長は、「明日の定例記者会見で訂正しよう」と話し合ったと述べました。この2人の偽証が明らかになったにもかかわらず、二審ではこの丸岡証言を、「措信できない」の一言で退けてしまいました。
 そもそも真実が明らかになった12月25日の早い時期になぜ真実を発表しなかったのか。また、記者会見でなぜ誰も真実を語らず、また西村さんの誤発言をその場で訂正しなかったのか。
 二審判決は、「仮に控訴人らが主張するように上記の善後策をとっていたとしても、果たして成生の自殺を防止できたかは疑問である」、と信じられない言葉で結ばれていました。
 そして、2012年1月31日、最高裁は「312条の上告の理由に該当しない」との理由で上告を棄却しました。2年も待たされたあげくの形式的棄却です。私たちはとうていこの判決に納得できません。強く抗議します。

もんじゅ・西村裁判を応援する会



会の活動はまだまだ続きます!
 提訴から7年3ヵ月。この裁判の最高裁での判決は確定しましたが、原告の西村トシ子さんが書いておられるように、この判決は、決して事件の終結を意味するものではありません。
 裁判で争われたのは、亡くなった西村成生さんの「自殺」を動燃側が予知できたか否か、「自殺」の責任が動燃にあったかどうか、ということに過ぎません。上記の抗議文に書かれた内容含め、死をめぐる多くの「不自然な点」はなに一つ解明されていません。そもそも、西村トシ子さんや私たちは、「自殺」であることにも疑問を抱いています。
 トシ子さんは、二審判決後も、「事件の真相」を明らかにすべく精力的に活動しています。とくに3月11日に起きた東日本大震災に伴う福島第一原発事故以降は、「原発に家族を殺された」1人として、事件を広く知らしめるべく、さまざまな集会やイベントに参加しておられます。
 また、私たち「応援する会」は当初は、単なる裁判支援からスタートしましたが、その後、学習会を開いたり、DVDをつくったりと、「応援」の輪を少しずつ広げてきました。
 「応援する会」は、これからもトシ子さんとともに活動を続けていきます。どうか、ご支援をよろしくお願いいたします。
 なお、前述の支援DVDを発売中です。まだご覧になっていない方は是非、お買い求めいただければ幸いです。(もんじゅ・西村裁判を応援する会 事務局)

★もんじゅ・西村裁判
 支援DVD
 頒価:1枚1000円(約25分)[送料込]
〈申込・支払方法〉
 郵便振替口座:00160―7―315121 口座名: もんじゅ・西村裁判を応援する会
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ezgfr98832243, <a href="http://www.gyrmhvstan.com/">mcybvbhpfe</a>
brhbxwyagg
2014/07/24 19:50

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